【悲報】ナイチンゲールさん、とんでもない風評被害を食らう
ナイチンゲール症候群とは
男性のみなさん、ナースは好きですか?
ナース好きなあなたにとっては【朗報】かもしれません。
ナイチンゲール症候群とは、看護師が患者を介抱する過程で恋愛感情を抱いてしまう現象のことを言います。「入院中にナースが迫ってくる」みたいなことも夢物語ではないのかもしれません。
ナイチンゲール症候群の語源
ナイチンゲールはイギリスの看護師で、クリミア戦争で大活躍した偉人。
戦士を鼓舞し懸命に手当を行なったため、「戦場の天使」と呼ばれていたそう。
そんな彼女の名前をとって「ナイチンゲール症候群」と名付けられたわけですから、当然ナイチンゲールが患者に恋をしたのだと思いますよね。
しかし、ナイチンゲールはそのような患者に手を出すような真似をする人ではありません。「戦場の天使」ですから。実際、ナイチンゲールは複数の患者に言い寄られたそうですが、看護の道を追求するために生涯独身を貫いたそうです。
ではなぜ「ナイチンゲール症候群」なのかというと、1982年にアルバートさんという男性が勝手にナイチンゲールの名前を拝借して名付けたのだそうです。「アルバート症候群」にすればいいのにね。天国のナイチンゲールさんもびっくりでしょう。
おわりに
5月12日はナイチンゲールの誕生日にちなんで「看護の日」ということでこの記事を書かせていただきました。
看護師をはじめ医療従事者の方々には本当に頭が上がりません。ありがとうございます。
忙しい人のための「君たちはどう生きるか」|3分で読める要約
「君たちはどう生きるか」の概要
タイトル通りのニュアンスが強いが、特に思春期の青少年に対して、「どのような大人に育っていくべきか」を問いかける一冊である。初版は1937年と古く、作中でも時代を感じさせる表現は多いが、その簡潔かつ普遍的なメッセージ性により近年再び脚光をあびるベストセラーである。
この本は「物語」と「叔父のノート」の2パートに区別できる。
中学二年生の「コペル君」は、学校の友人と関わり合う中で、ある時は友情を育み、ある時は新しい気づきを得て、またある時は葛藤する。向上心が強く真面目な一青年の、最も多感である思春期を小説テイストで描く「物語」パートが本著の大半を占める。
一方、「コペル君」の叔父という存在が本作品においてリード的な役割を果たす。「コペル君」の経験したことに対して、伝えたい教訓的メッセージをノートに綴る形で伝える。この「叔父のノート」は、主人公だけでにとどまらず読者に対してもエッセンスを提供する場となっている。
「君たちはどう生きるか」のメッセージ
- まわりの意見や常識に流されることなく、自分の心を動かすものを大切にしなさい。自分が心から正しいと思う振る舞いをすることで、立派な人間になるよう努めなさい。
- 立派な人間の条件は「人類の進歩に役立つ」ことである。そのためには善を良しとする心と、それを行動に移す強さが必要だ。
- まだ社会に出ていない青少年は、何も生産していない「消費専門家」である。生産することで社会に貢献する大人になるためには、「どう生きるか」ということをよく考えなければいけない。
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一番辛いことは取り返しのつかない過ちをしてしまった時である。しかしそんな時でも、自分の過ちを認めて立ち直ることができるのが人間の強さだ。過ちを次に活かすことで成長できる人間になりなさい。
「君たちはどう生きるか」のストーリー
ここでは特に印象深かった3つのストーリーについて言及する。
いじめを止める「北見君」の雄姿
物語を通して「いじめ」が一つのキーワードとなっている。
成績が悪く引っ込み思案であるためにいじめを受けている「浦川君」に対して、いじめっ子を中心にクラスで冷やかす。そんな時に、主人公の友人の「北見君」が「弱いものいじめはよせ!」と殴りかかって止めに入る。その姿を見て「コペル君」はスッキリした気持ちとともに底知れぬ感動を覚える。
このエピソードを通して、自分の良心に従って行動することの大切さを叔父から教わる。
家業を手伝う「浦川君」の裏の顔
いじめが止んだ「浦川君」だが、ある日学校を欠席する。体調不良とのことで「コペル君」がお見舞いに行ったところ、家業の豆腐屋の店番を離れられずに嘘の理由で休んでいることを知る。学校では冴えない彼だが、豆腐を揚げるその姿は「一人前」そのものであり、彼に対する見方を大きく改めることとなる。
裕福な家の生まれの主人公とは違い「浦川君」は貧乏である。だからといって貧しい者を見下すのは如何しようもない愚か者である。彼は既に「生産者」として社会に貢献している時点で、他の学生とは違う立場にいる。そんな彼を敬うとともに、将来社会に還元できる大人になるべく努めるべきだと「叔父のノート」は語る。
「北見君」を裏切ってしまった自責
ある日、友人の「北見君」が上級生にリンチを受ける。以前からその懸念はあり、有事の際には仲良しグループで助けに入ろうという約束をしていた。「コペル君」以外の2人は約束通り助けに入って一緒に殴られることとなったが、彼はリンチを前に何もすることができず、友人との約束を裏切ることとなってしまう。
自責の念から彼は友人との間に溝を感じ、しばらく学校を休んでしまう。何も行動できずただ塞ぎ込むばかりの日々を過ごしていたが、叔父に促されて「北見君」に謝罪の手紙を送る。これがきっかけで友人たちと仲直りすることができ、再び日常へと戻っていく。
過ちを犯してしまったらまず相手に誠意を伝えること、そして失敗から立ち直ることで強くなっていくことをエッセンスとして伝える、ハートフルでありながら強烈な印象を残すエピソードである。